文豪ストレイドッグス

最新情報

BUNGO STRAY DOGS NEWS

TVアニメ『文豪ストレイドッグス』第2シーズン「黒の時代」編上映会 全国六都市で開催決定!!

全国6都市にて、TVアニメ『文豪ストレイドッグス』第2シーズン「黒の時代」編の上映会が決定いたしました。
東京会場ではゲストによるスペシャルトークも予定しております。
皆様のご来場をお待ちしております。

日程
2024年10月6日(日)

会場
【東京】丸の内ピカデリー
【札幌】札幌シネマフロンティア
【横浜】横浜ブルク13
【名古屋】ミッドランドスクエアシネマ
【大阪】なんばパークスシネマ
【福岡】T・ジョイ博多

時間/チケット発売
会場により異なります。
下記各会場の開催概要詳細をご確認ください。

上映
第2シーズン「黒の時代」編 第13話~16話の全4話(約100分予定)

入場者特典
「黒の時代」ブロマイド 
※ビジュアルは後日発表
※当該回ご鑑賞お一人様に1つお渡しします。 ※チケット購入特典ではございません。ご入場を伴わない配布はお断りさせていただきます。 ※制作段階で生じるわずかな初期傷や擦れが理由による特典の返品・交換はいたしかねます。 ※特典は非売品です。転売、内容の複写・複製などの行為は一切禁止となります。
各会場の開催概要詳細
■東京会場:丸の内ピカデリー
★上映終了後トーク付き★
【時間】
18:00の回(上映終了後登壇)
【登壇】
諏訪部順一(織田作之助役)、倉兼千晶(KADOKAWAプロデューサー)
【料金】
3,000円均一
※おひとり様2枚まで購入可能です。 【チケット発売】全席チケットぴあにて

[先行プレリザーブ(先行抽選販売受付)]
2024年8月31日(土)11時~9月8日(日)23時59分
インターネット購入:https://w.pia.jp/t/bungosd/
※PC・モバイル共通
※インターネットのみでの受付となり、受付の際はぴあへの会員登録が必要となります。 ※抽選は9月12日(木)となります。
[一般販売(先着順)]
2024年9月14日(土)10時〜10月5日(土)16:00
インターネット購入:https://w.pia.jp/t/bungosd/
※インターネットのみでの受付となり、受付の際はぴあへの会員登録が必要となります。 ※先着順、売切れ次第終了となります。
■札幌会場:札幌シネマフロンティア
【時間】
時間は劇場の通常スケジュールにて発表
【料金】
2,000円均一
※特別興行の為、各種割引サービス・無料招待券は、ご利用いただけません。 【チケット発売】
劇場のオンラインチケットシステムにて通常スケジュールにて販売
※ゲスト登壇はありません
■横浜会場:横浜ブルク13
【時間】
時間は劇場の通常スケジュールにて発表
【料金】
2,000円均一
※特別興行の為、各種割引サービス・無料招待券は、ご利用いただけません。 【チケット発売】
劇場のオンラインチケットシステムにて通常スケジュールにて販売
※ゲスト登壇はありません
■名古屋会場:ミッドランドスクエアシネマ
【時間】
時間は劇場の通常スケジュールにて発表
【料金】
2,000円均一
※特別興行の為、各種割引サービス・無料招待券は、ご利用いただけません。 【チケット発売】
劇場のオンラインチケットシステムにて通常スケジュールにて販売
※ゲスト登壇はありません
■大阪会場:なんばパークスシネマ
【時間】
時間は劇場の通常スケジュールにて発表
【料金】
2,000円均一
※特別興行の為、各種割引サービス・無料招待券は、ご利用いただけません。 【チケット発売】
劇場のオンラインチケットシステムにて通常スケジュールにて販売
※ゲスト登壇はありません
■福岡会場:T・ジョイ博多
【時間】
時間は劇場の通常スケジュールにて発表
【料金】
2,000円均一
※特別興行の為、各種割引サービス・無料招待券は、ご利用いただけません。 【チケット発売】
劇場のオンラインチケットシステムにて通常スケジュールにて販売
※ゲスト登壇はありません
ご参加にあたっての注意事項
【東京会場】
※いかなる場合においてもイベント中の途中入場はお断りさせていただきます。 ※お席はお選びいただけません。※車いすをご利用のお客さまは車いすスペースでのご鑑賞となりますが、その回のご利用人数によっては所定のスペース以外でご鑑賞いただく場合がございます。 また、イベント中はセキュリティの観点から、状況に応じて所定の車いすスペース以外でご鑑賞いただく場合がございます。 ※登壇者および舞台挨拶は、都合により予告なく変更になる場合がございます。変更が発生の場合でも、ご購入後・お引き換え後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。上映がある限り、払い戻しの対象にもなりません。予めご了承ください。 ※会場内ではオンライン配信や、マスコミ各社の取材による撮影および記録撮影が行われ、テレビ・雑誌・ホームページ等にて、放映・掲載される場合がございます。予めご了承ください。 ※お客様の当催事における個人情報(肖像権)については、このイベントにご入場されたことにより、上記の使用にご同意いただけたものとさせていただきます。 ※登壇者へのプレゼント・差し入れ等はお受け取りしておりません。会場への事前送付なども応じかねます。予めご了承ください。
【全会場共通】
※場内でのカメラ(携帯カメラ含む)・ビデオによる撮影、録音等は禁止です。 ※転売目的でのご購入は、固くお断りいたします。 ※全席指定となります。チケットをお持ちでない方はご覧になれません。 ※ご来館前の検温・手洗いなどの体調管理や、鑑賞中の咳エチケットにご協力ください。発熱、咳などの症状がある場合は、体調を最優先いただき、ご来場をお控えください。 ※ご参加にあたってのお願い事項にご協力いただけない場合、ご鑑賞をお断りすることがございます。その場合も返金対応はできません。予めご了承ください。
公演に関するお問合わせ
KADOKAWAカスタマーサポート(臨時お問い合わせフォーム)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeNne7vuWDPe84bqNqPbhWu5ODiRo9MFdhVCl5jw41c03EcvA/viewform

隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。

いくばくもなく官を退いた後は、故山、虢略に帰臥し、人と交を絶って、ひたすら詩作に耽った。

下吏となって長く膝を俗悪な大官の前に屈するよりは、詩家としての名を死後百年に遺そうとしたのである。

しかし、文名は容易に揚らず、生活は日を逐うて苦しくなる。李徴は漸く焦躁に駆られて来た。

この頃からその容貌も峭刻となり、肉落ち骨秀で、眼光のみ徒らに炯々として、曾て進士に登第した頃の豊頬の美少年の俤は、何処に求めようもない。

数年の後、貧窮に堪えず、妻子の衣食のために遂に節を屈して、再び東へ赴き、一地方官吏の職を奉ずることになった。一方、これは、己の詩業に半ば絶望したためでもある。

曾ての同輩は既に遥か高位に進み、彼が昔、鈍物として歯牙にもかけなかったその連中の下命を拝さねばならぬことが、往年の儁才李徴の自尊心を如何に傷けたかは、想像に難くない。

彼は怏々として楽しまず、狂悖の性は愈々抑え難くなった。一年の後、公用で旅に出、汝水のほとりに宿った時、遂に発狂した。

或夜半、急に顔色を変えて寝床から起上ると、何か訳の分らぬことを叫びつつそのまま下にとび下りて、闇の中へ駈出した。

彼は二度と戻って来なかった。附近の山野を捜索しても、何の手掛りもない。その後李徴がどうなったかを知る者は、誰もなかった。

翌年、監察御史、陳郡の袁傪という者、勅命を奉じて嶺南に使し、途に商於の地に宿った。

次の朝未だ暗い中に出発しようとしたところ、駅吏が言うことに、これから先の道に人喰虎が出る故、旅人は白昼でなければ、通れない。

今はまだ朝が早いから、今少し待たれたが宜しいでしょうと。袁傪は、しかし、供廻りの多勢なのを恃み、駅吏の言葉を斥けて、出発した。

残月の光をたよりに林中の草地を通って行った時、果して一匹の猛虎が叢の中から躍り出た。

虎は、あわや袁傪に躍りかかるかと見えたが、忽ち身を飜して、元の叢に隠れた。

叢の中から人間の声で「あぶないところだった」と繰返し呟くのが聞えた。

その声に袁傪は聞き憶えがあった。驚懼の中にも、彼は咄嗟に思いあたって、叫んだ。

「その声は、我が友、李徴子ではないか?」袁傪は李徴と同年に進士の第に登り、友人の少かった李徴にとっては、最も親しい友であった。

温和な袁傪の性格が、峻峭な李徴の性情と衝突しなかったためであろう。

叢の中からは、暫く返辞が無かった。しのび泣きかと思われる微かな声が時々洩れるばかりである。

ややあって、低い声が答えた。「如何にも自分は隴西の李徴である」と。

袁傪は恐怖を忘れ、馬から下りて叢に近づき、懐かしげに久闊を叙した。

そして、何故叢から出て来ないのかと問うた。李徴の声が答えて言う。自分は今や異類の身となっている。

どうして、おめおめと故人の前にあさましい姿をさらせようか。

かつ又、自分が姿を現せば、必ず君に畏怖嫌厭の情を起させるに決っているからだ。

しかし、今、図らずも故人に遇うことを得て、愧赧の念をも忘れる程に懐かしい。

どうか、ほんの暫くでいいから、我が醜悪な今の外形を厭わず、曾て君の友李徴であったこの自分と話を交してくれないだろうか。

後で考えれば不思議だったが、その時、袁傪は、この超自然の怪異を、実に素直に受容れて、少しも怪もうとしなかった。

彼は部下に命じて行列の進行を停め、自分は叢の傍に立って、見えざる声と対談した。

都の噂、旧友の消息、袁傪が現在の地位、それに対する李徴の祝辞。