文豪ストレイドッグス

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BUNGO STRAY DOGS NEWS

【八周年】文豪ストレイドッグス×東武動物公園 コラボ詳細が決定!

2024年7月13日(土)~9月1日(日)の期間で開催される、東武動物公園とのコラボ詳細が決定しました!

7月13日(土)~15日(月・祝)の3日間、オリジナルグッズをご購入いただくには、ショップ店舗への入店日時を指定した専用チケットの購入(ローソンチケット事前抽選)が必要となります。先行抽選の申し込み期間が6月23日(日)23時59分までとなりますので、詳細は下記をご確認ください。

東武動物公園 公式サイト
https://www.tobuzoo.com/news/8398.html

①コラボ入園券
描き下ろしイラストがデザインされた「レプリカチケット」と「チケットクリアファイル」がセットになった『コラボ入園券』を入園ゲートチケット窓口で販売します。 また、『コラボ入園券』をご購入いただいたお客様には、スタンプラリーにご参加いただける「スタンプラリー台紙」を特典としてお渡しします。また、スタンプラリーのスタンプを集めたお客様には「ポストカード」をプレゼントします。


※グッズ、特典は数量限定のため、品切れになる場合がございます。 ※シニア(60歳以上)の方は、チケットご購入時に年齢の分かる証明書をご提示ください。 ※「コラボ入園券」は、割引券との併用はできません。 ※お支払いは、現金・クレジットカード・PayPayのご利用が可能です。 ※画像はイメージです。掲載しているデザインは実物と異なる場合がございます。
②オリジナルグッズ
描き下ろしイラストやちびキャライラストを使用したオリジナルグッズを販売します。なお、グッズ購入特典として、2,000円(税込)お買い上げごとに、「ブロマイド(全12種)」をランダムで1枚プレゼントします。

【販売場所】
遊園地内ショップ「POP UP SHOP」(観覧車「エマさんのチーズ風車」横)


※価格は全て税込です。※レジ袋は有料となります。 ※お支払いは現金・クレジットカード・交通系電子マネー・PayPayのご利用が可能です。 ※トレーディング商品はブラインドタイプとなります。絵柄は選べません。 ※1会計につき、オープン商品2個まで。トレーディング商品は単品10個・BOX1個(同時購入可)まで。
会期初回は別途購入制限を設けさせていただく場合がございます。
※購入特典の「ブロマイド(全12種)」はランダム配布のため、絵柄は選べません。 ※レシートの合算はできませんので予めご了承ください。 ※商品・特典は数量限定のため、品切れになる場合がございます。 ※掲載しているデザインは実物と異なる場合がございます。
■オリジナルグッズ(オンライン販売)
オリジナルグッズは園内のほか、Chugaionline(中外鉱業株式会社コンテンツ部運営ECサイト)にて、オンライン販売します。

【販売期間】
2024年7月13日(土)10:00~9月1日(日)23:59

【販売サイト】
Chugaionline(中外鉱業株式会社コンテンツ部運営ECサイト)

【発送日程】
2024年11月頃より順次発送予定

※オンライン販売は日本国内のみの発送になります。 ※商品の販売・仕様などにつきましては諸般の事情により、変更・延期・中止になる場合がございます。
➂コラボメニュー
テイクアウトタイプのコラボフード、ドリンクを販売します。遊園地や動物園散策の合間にお楽しみください。
なお、対象メニューをご注文いただいたお客様には、「特典コースター(全18種)」をランダムで1枚プレゼントします。

【販売場所】
遊園地内スナック「ステーション」


※コラボフード注文特典の「特典コースター(全18種)」はランダム配布となります。絵柄は選べません。 ※商品、特典は数量限定のため、品切れになる場合がございます。 ※現金またはPayPayがご利用いただけます。 ※画像はイメージです。掲載しているデザインは実物と異なる場合がございます。
④コラボゲーム「中島敦の異能力“月下獣”で強敵たちに立ち向かえ!」

遊園地内のゲームコーナー「レインボータウン」ではオリジナルコラボゲームを実施します。ゲームのクリア内容に応じて景品をプレゼントします。

【開催場所】
遊園地内ゲームコーナー「レインボータウン」

【参加料金】
1ゲーム500円(税込)

【ゲーム内容】
持ち球4球のうち1つでも的に入れば「クリア賞」、クリアできなかった場合でも「参加賞」をプレゼント。


※景品は数量限定のため、品切れになる場合がございます。 ※各賞の景品はランダムでお渡しします。絵柄は選べません。 ※お支払いは現金のみ。クレジットカードや電子マネー等はご利用いただけません。 ※画像はイメージです。掲載しているデザインは実物と異なる場合がございます。
⑤キャラクターアナウンス
今回のコラボイベントのために収録した「キャラクターアナウンス」を放送します。東武動物公園でしか聴けないオリジナルボイスは必聴です。

(1)園内アナウンス
【キャラクター】中島敦(CV:上村祐翔)/芥川龍之介(CV:小野賢章)
【放送場所】園内各所
【放送時間】10:30~/11:30~/12:30~/13:30~/14:30~/15:30~

(2)「POP UP SHOP」店内アナウンス
【キャラクター】中島敦(CV:上村祐翔)/芥川龍之介(CV:小野賢章)
【放送場所】遊園地内ショップ「POP UP SHOP」(観覧車「エマさんのチーズ風車」横)
【放送時間】約10分間隔で放送
※7月13日(土)・14日(日)・15日(月祝)の3日間は店頭でも放送いたします。 「ショップ入店整理券」をお持ちでないお客様でもお聴きいただけます。

⑥パネル展示
イベント描き下ろしイラストパネルを、ホワイトタイガーを展示している「キャットワールド」前に展示します。また、ちびキャライラストは各キャラクターに設定された動物舎付近にてパネル展示をおこないます。さらに、アニメイラストを使用したパネルも登場し、キャラクターたちとの写真撮影をお楽しみいただけます。

【展示場所】
イベント描き下ろしイラストパネル…動物園内「キャットワールド」前
ちびキャライラストパネル…動物園内※各キャラクターに設定された動物舎付近
アニメイラストパネル…遊園地内「ハートフルファーム」付近


隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。

いくばくもなく官を退いた後は、故山、虢略に帰臥し、人と交を絶って、ひたすら詩作に耽った。

下吏となって長く膝を俗悪な大官の前に屈するよりは、詩家としての名を死後百年に遺そうとしたのである。

しかし、文名は容易に揚らず、生活は日を逐うて苦しくなる。李徴は漸く焦躁に駆られて来た。

この頃からその容貌も峭刻となり、肉落ち骨秀で、眼光のみ徒らに炯々として、曾て進士に登第した頃の豊頬の美少年の俤は、何処に求めようもない。

数年の後、貧窮に堪えず、妻子の衣食のために遂に節を屈して、再び東へ赴き、一地方官吏の職を奉ずることになった。一方、これは、己の詩業に半ば絶望したためでもある。

曾ての同輩は既に遥か高位に進み、彼が昔、鈍物として歯牙にもかけなかったその連中の下命を拝さねばならぬことが、往年の儁才李徴の自尊心を如何に傷けたかは、想像に難くない。

彼は怏々として楽しまず、狂悖の性は愈々抑え難くなった。一年の後、公用で旅に出、汝水のほとりに宿った時、遂に発狂した。

或夜半、急に顔色を変えて寝床から起上ると、何か訳の分らぬことを叫びつつそのまま下にとび下りて、闇の中へ駈出した。

彼は二度と戻って来なかった。附近の山野を捜索しても、何の手掛りもない。その後李徴がどうなったかを知る者は、誰もなかった。

翌年、監察御史、陳郡の袁傪という者、勅命を奉じて嶺南に使し、途に商於の地に宿った。

次の朝未だ暗い中に出発しようとしたところ、駅吏が言うことに、これから先の道に人喰虎が出る故、旅人は白昼でなければ、通れない。

今はまだ朝が早いから、今少し待たれたが宜しいでしょうと。袁傪は、しかし、供廻りの多勢なのを恃み、駅吏の言葉を斥けて、出発した。

残月の光をたよりに林中の草地を通って行った時、果して一匹の猛虎が叢の中から躍り出た。

虎は、あわや袁傪に躍りかかるかと見えたが、忽ち身を飜して、元の叢に隠れた。

叢の中から人間の声で「あぶないところだった」と繰返し呟くのが聞えた。

その声に袁傪は聞き憶えがあった。驚懼の中にも、彼は咄嗟に思いあたって、叫んだ。

「その声は、我が友、李徴子ではないか?」袁傪は李徴と同年に進士の第に登り、友人の少かった李徴にとっては、最も親しい友であった。

温和な袁傪の性格が、峻峭な李徴の性情と衝突しなかったためであろう。

叢の中からは、暫く返辞が無かった。しのび泣きかと思われる微かな声が時々洩れるばかりである。

ややあって、低い声が答えた。「如何にも自分は隴西の李徴である」と。

袁傪は恐怖を忘れ、馬から下りて叢に近づき、懐かしげに久闊を叙した。

そして、何故叢から出て来ないのかと問うた。李徴の声が答えて言う。自分は今や異類の身となっている。

どうして、おめおめと故人の前にあさましい姿をさらせようか。

かつ又、自分が姿を現せば、必ず君に畏怖嫌厭の情を起させるに決っているからだ。

しかし、今、図らずも故人に遇うことを得て、愧赧の念をも忘れる程に懐かしい。

どうか、ほんの暫くでいいから、我が醜悪な今の外形を厭わず、曾て君の友李徴であったこの自分と話を交してくれないだろうか。

後で考えれば不思議だったが、その時、袁傪は、この超自然の怪異を、実に素直に受容れて、少しも怪もうとしなかった。

彼は部下に命じて行列の進行を停め、自分は叢の傍に立って、見えざる声と対談した。

都の噂、旧友の消息、袁傪が現在の地位、それに対する李徴の祝辞。